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2019年6月20日

河口域および渚帯生物生息調査実習

近藤です。

6月19日は海洋生物保護専攻の学生といっしょに大阪南部の阪南市に行ってきました。

高槻市立自然博物館の花崎先生に指導していただき、魚類などの水生生物を観察しました。

午前中は男里川の河口域に行きました。採集には投網と玉網を使用しました。

まずは投網をうつ練習からはじめました。

投網を上手に使いこなすのは難しいのですが、すぐに使い方をマスターする学生もいて驚きました。

上の3枚の写真は採集の様子です。今回は魚影も薄くだいぶ苦労している様子でした。

1時間30分ほど採集を行った後、とれた生物などについて先生から解説していただきました。

例年、アユなど多くの魚類がとれるのですが、今回採集された魚はボラとニホンウナギだけでした。

上はニホンウナギの写真です。なお、大阪府では漁業調整規則により、ボラでは全長15cm以下、ウナギでは20cm以下の個体は採捕してはいけないことになっています。観察後すぐに放流しました。

魚類の他にはテナガエビのなかまやスジエビが採集されました。

上の写真はテナガエビのなかまです。食べたらおいしいと思います。


午後は尾崎漁港近くの海岸に移動しました。

干潮の時間を狙って行ったので、潮がよくひいていました。

学生は投網と玉網をもって元気よく海に入って行きました。1時間30分ほど採集を行いましたが、ここではいろいろな生物を捕獲することができました。

上の写真はクサフグです。今が産卵期です。クサフグの産卵は特殊で、たくさんの個体が波打ち際に集まって産卵することで有名です。

これはセトヌメリです。似たような魚にネズミゴチやハタタテヌメリなどがいます。これらは泉州地方ではガッチョと呼ばれています。唐揚げなどにして食べるとおいしいです。

ササウシノシタです。ササウシノシタの下敷きになっているのはメジナの稚魚です。

上の写真はギンポのなかまです。タケギンポか。

これはドロメですかねえ。似たような種類にアゴハゼがいます。

アオウミウシです。きれいですね。背中の花弁みたいなのは鰓です。

他にもガザミのなかまやヒトデのなかまなどがとれました。


今回採集された生物は、ウナギやボラに限らず、すべて放流しました。

来週は大和川水系の石川で中流域の魚を採集・観察します。


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