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2018年8月4日

海洋生物保護専攻 夏の校外学習

近藤です。

海洋生物保護専攻は、フィールドワークを通じていろいろな生き物について学んでいます。6月の前半は天候に恵まれず、なかなか校外に出ることができなかったのですが、6月後半からは順調にフィールドに出ております。

まず、6月27日は石川(大和川水系)に行きました。本校の講師であくあぴあ芥川(高槻市立自然博物館)に勤務する花崎先生指導のもと、オイカワやカマツカ、アユといった一般的な淡水魚を観察することができました。その他にもブラックバスなど日本の生態系に悪い影響を与える可能性がある外来種が採集されました。


7月11日は大阪府南部にある阪南市の海岸と河川に行ってきました。写真は海岸での様子です。学生はタモ網などをもって海に入って行きました。そして、いろいろな生き物を捕獲しました。この日は、メジナ、スズキ、クジメ、ヒラメ、クサフグといった魚類やイシガニなどの甲殻類を観察することができました。写真はヨウジウオの一種です。


7月14日は大阪湾へスナメリ(小型のクジラ類)の観察に行きました。これは定期的に海遊館と共同で行っている企画で、一般市民も募集します。環境啓発活動の要素を含む社会貢献と考えています。今回、一般市民は約30名が参加しました。我々の調査から大阪湾においてスナメリは、春~初夏に増加することがわかっています。もともとこの企画はスナメリに遭遇する確率がより高い6月前半に実施する予定でしたが、悪天候が原因で延期になり7月に実施されました。今回はスナメリの発見はありませんでしたが、大阪湾に棲みついているミナミハンドウイルカには会うことができました。


そして7月19~23日の期間は和歌山県のみなべ町とその周辺において、日本ウミガメ協議会の指導のもとウミガメ産卵調査演習を行いました。19~21日に2年生が、21~23日に1年生が参加しました。本演習では主に夜間に海岸を歩き、ウミガメを探します。発見した場合には、産卵行動などを観察するとともに、体サイズを測定したり、ウミガメの体に個体識別用のタグを装着します。すでにタグがついている場合には、タグに記載された数字などを記録します。原則フラッシュ撮影が禁止されているため、その様子を写真で紹介できないのが残念です。下の写真は、日中ウミガメ上陸の足跡をたよりに産卵巣を探し、実際に卵があるかどうかを確認している様子です。


今後は9月に黒潮生物演習(高知県)や10月に鯨類観察演習(北海道)などを予定しています。


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