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2017年7月4日

イルカたちのアドリブ〜Dolphin Research Center Report〜 第6弾。

Hi! 海洋系スタッフの村瀬です。


7月に入り、日本も徐々に夏らしくなってきたことと思います。

こちらFlorida Keysの太陽は、火傷寸前の熱さです!!!


さて、第6弾のタイトルは「Adlibbing(アドリビング)」。

トレーニング中にイルカがアドリブをするというお話です。

まずはこれをご覧ください

https://www.youtube.com/watch?v=KzSdaBOqo3Y&feature=youtu.be

またの名を「Whatever you want (好きなことを何でも)」と言います。

イルカたちが今思いついたことを次々とやってみる、というもの。

トレーナーは一切サインを出していません。

3頭のJuvenile(10歳未満)の少年たちが

ブリーチや胸びれバイバイ、

尾びれで水面をタップしていますね。

次はティーンエイジャーのCayoとそのママMerina

https://www.youtube.com/watch?v=JtkSkgWwI6g&feature=youtu.be

親子で同じAdlibbingしてるのが面白い。

JuvenileやGirlは人が教えた動作でアドリブすることが多いんですが、

大人のBig Boyはひと味違います。

なんせオスなんでパワフル!!

Peduncle muscle がめちゃめちゃstrong!!!

それを生かしてアドリブしまくります。

こちらの3頭のアドリブがおもしろ過ぎるのでしばらくご覧ください。

手前から、Rainbow, AJ, Sandyです

https://www.youtube.com/watch?v=bS_eZ9TsrUc&feature=youtu.be

もう一つ。

こちらもBig boy、TannerとJaxです。

ボールの行方にご注目

https://www.youtube.com/watch?v=-Rhl7I1jSaA&feature=youtu.be

Tannerがボールを持って帰ってきたら、

2人とも声を揃えて「Oh my God!!!」

私の愛するMollyのアドリブはいつも「大量の海藻プレゼント」(写真①)

何度も言いますが、このAdlibbing(アドリビング)もMental Stimulation(精神的な刺激)の一つ。

普段から頭を使っているイルカたちだからこそ出来ることなのです。


さて、今日はもう一つ別の話題を。

DRCトレーナーを1人ご紹介します(写真②)。

彼女はJill(ジル)。今年で7年になるトレーナーです。

が、なんとボランティア!!!7年間No pay。

23歳の時にDolphin Labという長期間(最大5週間)滞在しながらイルカのトレーニングが体験出来るというプログラムにNYから参加し、DRCにベタボレ。

20年以上に渡り夏休みなどのボランティアに参加しているうちにDRCから声がかかり、アシスタント、ハンドラーを経てトレーナーになり、今に至ります。

いろんな条件が揃ってボランティアでいられるというのもありますが、

ジルは他のトレーナーと同じく動物の命に対する責任と覚悟を持ったトレーナーなんです

ジルは「私はイルカが好きだから」と言います。

シンプルで当たり前だけど、長年やってるとつい忘れてしまいそうな原点ですよね。

「お金」という報酬がない分、軸がぶれないのかなぁ…。

好きなことが一生の仕事になるって最高なのに、ついつい色んな欲が出て原点がどこかに行ってしまうんですよね。

そもそも、40歳越えてからイルカのトレーナーになろうなんて人、日本ではまぁないですね。

色んな背景を持つトレーナーがいますが、ジルは今まで見た中で最もユニークなトレーナーの1人と言えるでしょう。

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