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2012年5月15日

たくましいヌートリア

石田です

毎年、「海洋活動」という授業の中で、最初の郊外実習で大阪市内にある河川(第二寝屋川・堂島川・土佐堀川・道頓堀川など)の水質調査に行きます。

学生達に汚れた河川を見てもらい環境問題の現実を知ってもらうことが目的です。

地方から大阪へ初めて来た学生達は、その汚さに驚いています。また、大阪出身の学生達にとっても、わざわざ汚い川を今まで見ることもなっかたので、自分達が生活している大阪の現状を認識する良い機会になっています。

天満橋のところからスタートし、水質測定をしながら川沿いを歩いて調査を行います。

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                   パックテストによる水質測定

こんな汚い川ですが、少しずつですが、きれいになりつつあります。川をよく観察していると、コイが泳いでいたり、鳥を見つけることができます。

以前に調査した時には、何とヌートリアが泳いでいるのを発見しました。

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ヌートリアは、外来生物であるので、増えては困りますが、人間によって遠い南米から連れてこられて、この汚れた大阪の川で逞しく生きている姿を見ると、私達人間のやっていることの是非を考えさせられます。

以前、仕事で南米に行っていたときに、現地で観光地として有名なきれいな湖にいたヌートリアの親子を写真に撮りました。

Photo
この親子達は、自分の仲間が地球の裏側にある大阪の汚い川に棲んでいるとは想像できないでしょうね。

南米では、日本についての情報が正確に伝わっていなくて、現地の人と話しているとびっくりするような話を聞かされたことがあります。

テレビのスポーツ番組の特集などで日本の相撲が紹介されることがあるためだと思いますが、「日本のビジネスマンは、スーツを着ているが、頭はチョンマゲを結っている。スーツを脱ぐとフンドシを着けている」とか、公害がひどいため「日本の街には、100mごとに酸素ボンべが置いてあって、人は100m歩いては、酸素吸入して、また100m歩いている」などの話を本気で信じていました。

その南米人に、日本の川にヌートリアがいると報告したら、きっと「そのヌートリアは、ダイビングのボンベを小型にしたものを装着して泳いでいる。」と思うでしょうね。

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