2012年3月28日
石田です。今日は水槽の話です。
水槽と言えば、普通は四角い形をした水槽ですが、OCA水槽は、文字通りOCAの形をした水槽です。もちろん市販されていませんので、ナチュラル・ライフのクラスの授業で製作しました。
アクリル板をホームセンターで購入し、それを加工して作りました。以外と簡単で、3日間ぐらいで学生と一緒に作りました。
でも素人が作りましたので、アップして見ると作り方が荒いのが、すぐにばれてしまいますけれどもね。
アクリルはガラスより透明度が高く、重量が軽い、割れにくい、様々な形に加工しやすいという利点がありますので、水族館の水槽でも多く用いられています。海遊館や美ら海水族館の大水槽もアクリル板を用いて作られています。
水槽が大きくなると、水圧が大きくなり、すごい力でアクリル板に加重がかかります。その分、厚みが大きく頑丈なアクリル板を用いる必要があります。
ちなみに、OCA水槽に用いたアクリル板の厚みは2 mmですが、海遊館の大水槽では、厚さ450 mmです。日本の水族館で最も大きい水槽は、沖縄にあります美ら海水族館で、水量が7500トンあります。その水槽のアクリル板は600 mmの厚みです。600mmと言うと65 cmですよ。下の写真を見てください。すごいですね。
世界の水族館では、ドバイにあるドバイ・アクエリアムという水族館にある水槽が大きくて、その大きさは10000トンの水量の大水槽です。そのアクリル板は、厚さ750 mmもあります。ここまで大きくなってきますとアクリル板の重さだけで、245トンもあるそうです。
ドバイ・アクエリアム
これ以上に大きな水槽を作ろうとするならば、もう月面に作るしかないですね。月の重力はかなり小さいので、そんなに頑丈にする必要がないからです。
最近、月の北極の地下には大量の氷が存在していることが明らかにされましたので、その氷を溶かして水にすれば、月にも水槽ができそうですね。
ただし、まだ、私達が簡単に月へ行くことができませんので、お客さんは、天体望遠鏡を覗いて、月面の水槽を見ることになりそうです。
将来、誰か月面にOCA水族館を作ってくれないでしょうか?