2011年8月25日
こんにちは 動物看護士専攻・看護福祉専攻の清水です。
今回は8月13日に開催された「東日本大震災被災動物救護支援シンポジウムIN関西」の報告を2回にわけてします。
去る8月13日(土)、午前10時30分、関西動物看護学生交流会のメンバーであるOCAとペピイさんの看護系学生がりんくうタウンにある大阪府立大学りんくうキャンパスに集まりました。総勢45名。
午後1時から開催される表記のシンポジウムに先立ち、ここりんくうキャンパスで学ぶ府立大学生命環境科学部獣医学科の学生さんによるミニ講義やキャンパスツアーに参加するためです。
将来働き出せば毎日顔を合わせるのに、学生の間にはほとんど接する機会のない動物看護系専門学校生と獣医学生の交流の一環として特別に設けられた時間です。
獣医学生さんのお話を熱心に聴く交流会メンバー。コミュニケーションの基本はお互いを理解すること。獣医師と動物看護士のコミュニケーションの発端になってくれたでしょうか?
さて、午後からは本番のシンポジウム。午後から参加のメンバーや交流会メンバー以外の学生、獣医学科の学生さんもやってきて80名以上の参加になりました。
第1部は、「まずは、被災地の現状を知ろう」 震災発生直後から現地に駆けつけ、現地サイドと救援サイドの的確なパイプ役として奔走されている、アニコムホールディングス株式会社の獣医師、島村麻子先生に「動物救護活動の現状、今後の課題」~私たちにできること、できないこと~というテーマでお話をしていただきました。
一瞬で、人々の命やかけがえのない日々の営みばかりでなく、多くの動物の命まで奪った津波・・・。
発生から5ヶ月、関西ではともすればはや忘れ去られようとしている東日本大震災ですが、今なお現地の街の中や人々の心に残り続けるその爪あとの深さを、会場にいる学生たちにとっていちばん大切にしてほしい「人と動物の絆」を通して考えようと、島村先生は静かに熱く語ってくださいました。
人命救助+動物救援=人生救援
これは、将来の動物病院勤務者がどんなときにも心に留めるべき理念として、会場に居合わせたすべての学生さんに覚えておいてほしいことばです
続いては、いち早くボランティアとして現地を訪れた獣医学生、和田君が実際に見て感じた現地の様子をスライドでホットに報告してくれました。
島村先生、和田君、貴重なお話ありがとうございました。
第2部は、これらのお話を元に大阪に居る私たちにできることを考えていくワークショップを開催しました。 その報告は、また明日。