2019年5月21日
こんにちは。ECOの城者です。
野生動物&環境保護専攻の学生たちと
今年も西表島野生生物観察実習に行って参りました。
大阪ECOの西表島実習は他とはちょっと違います。
まだ観光プログラム化されていない大阪ECOオリジナルの内容なのです。
その一つが今回初挑戦のフーカキサバニ体験です。
さて、とこで…
西表島はなぜ西の表と書いてイリオモテと言うのでしょうか?
西表島(イリオモテジマ)は沖縄県(琉球列島)の西の端にある島です。
諸説ありますが、太陽が入る(沈む)
西(イリ)の表という意味で呼ばれています。
中国をはじめとする諸国との交易の玄関口に当たるから
表(おもて)なのです。
むか~し昔、その昔、
琉球列島ではサバニという舟を用いて
漁業や運搬を行なっていました。
サバニとは沖縄伝統の木造舟のことで、
フーカキサバニとは「帆掛け木造舟」のことなのです。
フーカキサバニを造る船大工も高齢化のため数名しかおらず、
後継者も居ないのが現状です。
このままでは伝統の舟が絶えてしまいます。
現在、数名の若い人たちが集まって、
そのサバニを復活させようとしているのです。
今回はその方々が造ったサバニに乗せてくださいました。
出発前にサバニの造舟技術について学びます。
釘を使わない。木の楔を使う。
防水防腐にサメの油を塗る。
ここの部分にはイヌマキの木を使い、
ここの部分には竹を使う。
材料それぞれに木の特性と意味がある。
…等々、興味深い話が一杯です。
そしていよいよ舟を降ろし、
島を目指してサバニを漕いで行きます。
息を合わせて風を読みながら進んで行きます。
今回は事前にドローンの飛行申請を行い
空からの撮影にも挑戦しました。
ほんの少し、一部をご紹介します!
島に着くと、その美しさに感動した学生たちが次々と海へ入って行きました。
きれいな海は気持ちいいね~。
水に馴れたらスノーケリングの練習もしてみましょう!
スノーケリングの練習ができたら再び舟を漕ぎましょう。
サンゴ礁へ向かいます。
待ちきれずに途中海を覗く学生も…。
サンゴ礁に飛び込んだ学生たちは、
サンゴ礁の美しさ、魚の愛らしさ、
海の美しさに魅せられていました。
水中カメラで撮影する学生も。
次は定番となったプログラム、
ケービング(鍾乳洞探検)と
ナイトツアー(夜間観察)の様子をお伝えします!