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2017年11月9日

海外実学研修報告第3弾【アクアリスト、海洋生物保護、野生動物&環境保護専攻編】

近藤です。

海洋生物保護専攻、水族館・アクアリスト専攻、および野生動物&環境保護専攻の海外実学研修の引率でオーストラリアに来ています。今はゴールドコーストのホテルでこのブログを書いています。一緒に行っている森本先生から、既にいくつかの報告があがっていますが、私からは一部の学生と一緒に行ったクイーンズランド博物館とそこでの展示について簡単に説明します。


クイーンズランド博物館は、クイーンズランド州の州都ブリスベンにあり、同州の自然、歴史、および文化について紹介する総合博物館です。動物に関する展示も充実しており、脊椎動物を中心に幅広い分類群が網羅されています。このブログでは水生哺乳類に限定して説明します。


はじめに、これはザトウクジラの実物大の模型です。本種はホエールウォッチングの対象としてオーストラリアでも人気のクジラです。過去に乱獲が原因で生息数が大きく減少しましたが、近年は回復の傾向にあります。南半球のザトウクジラは、夏に南極海で餌を食べ、冬に赤道に近い暖かい海域に移動して繁殖を行います。クイーンズランド州では6~11月にかけて見ることができるそうです。


小型鯨類については、ミナミハンドウイルカやハシナガイルカなどの模型がありました。

ミナミハンドウイルカはハンドウイルカよりも小型で、沿岸域を好みます。また、ハシナガイルカは英語名をスピナードルフィンといいます。ジャンプの際に回転(スピン)することに由来しています。


上の写真は、アカボウクジラ科鯨類の全身骨格標本です。


それから、これはシャチの頭骨です。頑丈な顎と丈夫な歯が印象的です。この顎でイルカ類や鰭脚類を噛み砕き、時には大型のクジラを襲撃します。


ジュゴンの模型もありました。日本においてジュゴンの生息数は、著しく減少してしまいましたが、ナショナルジオグラフィックによるとオーストラリア北東部のグレートバリアリーフでは、近年目撃数が増加傾向にあるそうです。


この写真は、ジュゴンの模型の体表部を拡大したものです。突起物が見られますが、これはフジツボです。細かいところまでよく再現されています。


今回は博物館に勤務するジョンさんに館内を案内していただきました。記念写真を撮りましたので、最後に掲載しておきます。

ジョンさんありがとう。


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