2017年10月23日
10月22と23日は台風の影響で海上での観察は中止となりました。そこで22日は釧路市立博物館に行ってきました。学芸員の貞國先生に館内を案内してもらいました。
釧路市立博物館は釧路の自然と歴史を紹介する総合博物館です。同館では約4100点の展示物を観賞することができます。
上の写真は1952年に釧路沖約300kmの海域で捕獲された体長25mのシロナガスクジラの下顎です。この下顎の大きさは、長さ6.7mです。シロナガスクジラは乱獲が原因で生息数が減少したため、1960年代には捕獲が禁止されています。
上はミンククジラの全身骨格標本です。ミンククジラはシロナガスクジラと同じナガスクジラ科の鯨類ですが、体長は最大でも8m程度と小型です。今でも釧路沖で調査捕獲されています。
トドの標本もありました。環境省版レッドリストでは準絶滅危惧種に区分されています。その一方で、漁業被害の原因となっているため、害獣として駆除されています。
他にも海棲哺乳類の標本としては、オットセイやゴマフアザラシを見ることができました。
こうした自然科学系の展示の他にも歴史や民族に関するコーナーもありました。
上はアイヌ民族の漁撈に関する展示物です。海獣漁について解説されていました。
10月16日に釧路に来てあっという間に1週間以上が過ぎてしまいました。明日大阪に戻ります。