2017年10月20日
近藤です
海洋生物保護専攻の鯨類観察演習(10月20日)の報告です。
今朝は昨日と同様8時ごろに出港し、昨日よりも少しはやい14時00分ごろ帰港しました。
その後、本日のGPSデータ(航跡・発見位置など)の抽出作業や明日の準備をしていました。
下の写真は毎年お世話になっている観光船「はまなす」です。
本ブログでも鯨類の写真をお届けしていますが、
そうした写真を撮影できるのも船長の操船技術と乗組員の
探鯨能力に依存するところが大きいのです。
さて、今日観察された鯨類はイシイルカのみでした。
イシイルカは北方系のイルカ類で、ネズミイルカの仲間に属しています。
最大体長は約2.5mです。
今日は合計8頭程度を確認することができました。
ところで、以前にも少し書いたようにイシイルカには二つのタイプがあります。
ひとつは、体側の白い模様が背びれ近くから尾びれに向かって伸びるタイプで、
これをイシイルカ型イシイルカといいます。
もうひとつは、イシイルカ型よりも白い模様の面積が広く、
胸びれあたりから広がっているタイプで、
こちらをリクゼンイルカ型イシイルカといいます。
洋上でこれらを100%識別することは困難ですが、
海面上に体が大きく持ち上がった時などは識別することが可能です。
さて、今日観察されたのはどちらでしょうか?
別の写真も見てみましょう。
わかるかな。
ではもう一枚。あまりよい写真ではないですがこれはどうでしょう。
ちなみに右に向かって泳いでいます。
わかりましたか。そう、答えはイシイルカ型イシイルカでした。
明日と明後日は市民対象のホエールウォッチングです。
学生はしっかりガイドの練習しているかな。
明日から天気は下り坂ですが、出船できることを願っています。