2015年1月25日
石田です。水槽の中で10個体のアワビの飼育を始めてから14ヶ月過ぎました。
1個体も死亡することもなく、アワビ達も順調に成長して、随分大きくなりました。
アワビ達は大きくなっただけでなく、水槽生活に慣れてきたのか行動にも変化がみられています。
行動の変化したことのひとつとして、飼育を始めた最初のころは、下の写真のように水槽の隅に皆集まっていて、ほとんど動きませんでした。
ところが、最近では、水槽内をよく動き回るようになりました。また、水槽の隅で密集していたのもなくなり、水槽内で分散するようになりました。縄張りがあるみたいで、各個体のいる位置は大体同じところです。
もうひとつ行動が変化したことは、すごいのですが、餌を与えるとき、なんとアワビが立ち上がって餌をもらうのを待っているのですよ。
自然界では、アワビが立ち上がることは、まずないと思われます。というのは、弱点である腹部をさらけ出すことは、外敵に襲われとても危険なことです。それなのに餌をやる人が水槽に近づくと皆立ち上がって待っているのですね。どうですかすごいでしょ?
水槽内は安全であることを理解したのでしょうね。
水槽に近づくと立ち上がりますので、アワビは私達を見ていることがわかります。アワビにも眼があることを知っていますか? 窩状眼(かじょうがん)と言う原始的な眼ですが、ちゃんと眼があるのです。
また、少しぐらい体に触れても平気な様子ですので、次に目指していることは、手乗りアワビです。
この写真は合成写真で、まだ実現していませんが、今チャレンジ中です。近いうちに実現できるかもしれないのです。もし、ここまでアワビが懐いたら、アワビでも立派なペットになりますよね。アワビも飼育してみると意外と可愛いのです。