2012年5月27日
エコの城者です。
新ダイビングゼミたちと海跡湖へ調査実習に行って来ました。
海跡湖(かいせきこ)とは、
もともと海だった所が塞がれて湖になってしまったところです。
かつてここは原子力発電所の建設予定地でした。
そんな曰く付きの場所に貴重な自然が存在する…。
そこで数年前から志摩マリンランドと協同で調査を実施しています。
特に今回は調査のことよりもサバイバルキャンプについて書いてみましょう。
ここは陸路だと険しい峠を越えて2時間以上かかります。
重い重いダイビング器材や撮影機材を抱えては到底無理です。
そこで我々は船で渡してもらいました。
当然誰も来ない場所なので、何の設備もありません。
トイレも無い、水道も無い、本当に何も無い大自然なのです。
そんな場所ですから自炊テント泊のサバイバルキャンプになりました。
風向き等の立地を計算して先ずはテントを設営しました。
テントを張り終えたとたんに突然の雷と豪雨が我々を襲います。
晩ご飯も自分たちで調達しなければなりません。
夕方になるとシロギスやカワハギが釣れました。
火を熾そうとしても、豪雨で濡れてしまった流木は火が点きません。
ナイフや包丁で流木の表面をささくれ立たせ、火を点けやすくします。
雨が降った後のひんやりした空気は肌寒く、
焚火がこんなにありがたいものだということを全員で実感しました。
暫し沈黙して、ジッと火を見つめる学生たち。
その夜は再び、激しい雷雨と突風と巨大ダンゴムシの群れに襲われ、
危うくテントが飛ばされそうになりましたが、翌日は昨夜の嵐がウソのように晴れ、
無事に実習を終えることができました!