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2011年9月29日

大家族のグッピー

石田です。

以前にも紹介したのですが、OCAでは、卒業研究を行っています。

学生達は様々な研究テーマで行っていますが、その中で今回紹介します「グッピーの育種学」の研究を行っている学生達がいます。

育種というと何か難しそうですが、簡単に言うとメダカの仲間のグッピーを繁殖させて、新しい形や体色をもった品種のグッピーをつくろうという研究です。

金魚や錦鯉もフナやコイから品種改良されています。それらと同じようにグッピーを用いて、今まで作られていなくて、きれいで商品価値の高い品種を作ることを目標にして、学生達が毎日頑張って研究を続けています。

4月に、まず親となるグッピーの雄2匹と雌2匹を熱帯魚店から買ってきました。販売されている品種の良いグッピーは高価なため、安いもの中で、できるだけきれいなグッピーを探してきました。

この親魚(しんぎょ)を選ぶときが、重要です。今は、たいしてきれいな親魚でなくても、その子供は、きれいになるかもしれないという素質(遺伝子)をもった親魚を選ぶことが大事なポイントです。

今回の研究に用意した親魚は、この写真の魚達です。上の魚が雌で、下の魚が雄です。

Photo
この親魚達を、水槽の中で飼育しますが、水質に気を付けること(毎週水換えを行いました)、餌の適正量を与えること(与え過ぎない)、魚達が落ち着ける環境をつくることなどに注意しながら飼育しますと、子供が産まれてきます(グッピーは卵でなく、子供を産みます)。

産まれた子供は、成長するに従って、下の写真のように仔魚→稚魚→幼魚→若魚→成魚となっていきます。

Photo_7

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最後の写真の3匹の魚達の中で、左と中央の魚が雄で、右が雌です。写真左の雄は、親魚の雄と同じような体色をしていますので、その遺伝子を引き継ぎました(最初の写真を参照)。中央の雄は、おそらく親魚の雌の遺伝子を引き継いだと思われますが、両親にはない特徴の尾鰭に赤色が見られました。

今後は、この魚達を用いてを繁殖させ、品種改良を続けていき、胴体が水色で、尾鰭が赤色のグッピーができたら良いかなと思っています。

ところで、写真を見てもらえば、わかりますように子供がたくさん産まれ水槽の中が稚魚達でいっぱいになっています。先週数を調べましたら、今までに、トータルで525匹の子供が産まれたことがわかりました。

たくましいお母さんグッピーでして、最高では、1回の出産で何と104匹の仔魚を産んだことがあります。

双子や三つ子など足元にも及ばない104子です。104匹が皆兄弟なんですよ。

もし、皆さんが104人の兄弟がいたら、どうなるか想像してみてください。ご飯は取り合いになるでしょうし、兄弟ケンカが始まったら、すごいでしょうね! 

1人ぐらい家に帰ってこなくても、親も気付かないでしょうしね。それに全員同じ小学校・中学校に通ったら、3クラスぐらいが、皆兄弟で占められ、名前の苗字も顔も皆一緒ですよ。

もし、そのまま、全員がOCAに入学してきて、私の授業のとき出席を取ることを想像するだけでも、そらぁ~恐ろしいですよ!

今回のブログこそは、先週までのを反省し、まじめに書こうと思っていたのですが、最後はいつも通りになってしまいました。お許しください。

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