2018年1月10日
海洋系スタッフの村瀬です
更新が遅くなってvery sorry.
大西洋史上最大と言われるハリケーン「Irma」の被害が想像以上に大きく、
10月中旬やっと現地のライフラインが整い1ヶ月以上遅れのMarathon Island生活を再開しました
日本では被害状況があまり大々的に報じられていなかったので、少し載せときます。
9月初旬に来たハリケーンIrmaの爪痕、11月末の状態です。↓
これでもかなり回復した方ですが、DRC周辺のマングローブ林は広範囲で立ち枯れたままです。
さて、今日はBaby Dolphinのお話です
DRCには4歳までのBaby Girlが5頭います。
離乳を終え、イルカ社会の仲間入りをした彼女らに今教えるべきことは「マナー」。
仲間入りをしたとはいえ、子どものうちにきちんとしたマナーを身に付けておかないと、
大きくなったら「困った大人」になります。人と同じですね…。
トレーナーたちは、Babyたちが ”オトナ女子イルカ”に怒られないようマナーを根気よく教えています。
しかし相手は言葉を使わない動物、しかも子ども。
理解してもらうには、ちょっとしたコツが必要なんです。
まず、少々長めですがこの動画をご覧ください
トレーナーがBabyたちに何を伝えたいのか、ものすごくわかりやすいと思いませんか??
指示された場所で待つことを教えているのだと、皆さんにも伝わると思います
そうBaby trainingで一番大切なのは「わかりやすいこと」。
トレーナーが何を言いたいのか簡単に理解できて、混乱しないこと。これが一番
「あの人イルカに何をさせたいんだろう???」というトレーナーをたまに見かけますが、
人から見てもわからないものが、動物に伝わるはずありませんよネ。
一つ一つ丁寧に大げさに!
次に同じくらい大切なのが「楽しいこと」。
まだまだ遊び盛りで詮索好きな子どもたちに、「君たちにマナーを教えたる!」などと決して意気込んではダメ。
楽しくないとBabyはついて来ません
特に子どもはトレーナーの真正面にいたいもの。
でもこのようにサイドで待つ個体に「あなたを見てるよ!」を常に伝え、
またより楽しくなるよう工夫しているのがわかりますね。
次の動画も。
Summerに移動を頼んだのに、自ら移動したのはDiva (ディーバ)。
サイドで待つことがDivaに楽しいイメージとして植え付けられている証拠です
最後に忘れてはいけないのが「短いこと」。
「できるまでやるぞ!」というしつこいのはダメ。
「もう少しやりたいな」くらいの、ほどほどラインでポジティブに終わることが重要です
動画①の最後のジャンプはご褒美
やはりポジティブに終わっていましたね
Babyをトレーニングするときのキーは「Clear」「Fun」「Short」この3つ
とはいえ、これらはよく考えたらBabyに限らず動物をトレーニングする時、
たいていの場合で大切な要素になるのでは…?
ま、詳しくはまた、授業の中で
まだフロリダにいるフリをしている村瀬でした。Bye!!