2017年6月29日
こんにちは。海洋系スタッフの村瀬です。
さて、今回は第2弾と第4弾で少しお伝えした、
「イルカはトレーナーの声が聞こえている」お話です。
まずはこれをご覧ください。
奥側の顔を上げているイルカに注目
https://www.youtube.com/watch?v=pPk66cn0Lo8&feature=youtu.be
トレーナーが「Calusa(カルーサ)!」と呼ぶとすぐに反応して帰ってきました。
次は43歳のTursi(ターシィ)が「タ−ス」というニックネームでも帰ってきます
https://www.youtube.com/watch?v=zE1M8WVyYNY&feature=youtu.be
さて、27頭のイルカですが、いくつかのラグーン(生け簀)に分けられています。
今最も頭数が多いのは14頭、Dock(トレーニングする場所)が6ヶ所あるラグーンです。( ↓ の写真)
これではトレーニングを始める時、自分がどこに行けばいいのか混乱してしまいますよね。
※ちなみに、DRCではイルカ同士のバランスを考え、また全てのイルカとトレーナーが良い関係を築くため、トレーニング毎にイルカのペアや担当トレーナーをシャッフルします。
そんな時のために、27頭全てのイルカに一つ一つ形の違う「シンボル(名札のようなもの)」があり、イルカは自分がどのシンボルかを理解しています。
トレーニングを始める時、トレーナーは「Ready?」と声をかけ全員同時に(笑顔で)シンボルを水中に入れます。
こんな感じ
https://www.youtube.com/watch?v=pY8ldRin-nk&feature=youtu.be
https://www.youtube.com/watch?v=5RBPLI2ZIQA&feature=youtu.be
https://www.youtube.com/watch?v=K2nSH48giOQ&feature=youtu.be
イルカたちは、毎回自分のシンボルを探してラグーン内を泳ぎ回り、自分のを見つけたらタッチします。
こんな風に、トレーナーのアイデアで27頭全てのイルカを全員で見守っているのです。
それにしても、イルカとトレーナーを毎回シャッフルするって…「そういう選択肢もあったのかぁぁぁ!」です。
「イルカが自分の名前を知っている」のも全てのトレーナーが全てのイルカを同じように見ているから出来ることなんですよね
(多くの施設では、イルカの並び順を固定しています)
最後の動画を紹介します。なんと、ジャンプしている時でも「あ、私呼ばれてる!」と気づいて帰ってくるところです。
https://www.youtube.com/watch?v=1hiGkjyBq0w&feature=youtu.be
https://www.youtube.com/watch?v=TfAU3IejBjY&feature=youtu.be
動画⑥は5つ以上のニックネームを持つCayo(カヨ)。
動画⑦はボスのMerina(メリーナ)、スパイラルジャンプ中。
ドルフィントレーナー専攻の諸君(特に2年生)、気付いたかな?
「名前を呼ぶ」ことはBridgeにもなっていることを。
では、最後に和んでください
ラグーン横断中、Baby Dolphinに囲まれ、焦るイグアナ