2016年2月17日
石田です。
ナチュラル・ライフのクラスの授業にて、熱帯魚の水槽の中でサボテンや多肉植物を育てる研究を行っています。その多肉植物たちのひとつが、今、きれいな花を咲かせています。
このきれいな花を咲かせているのはアデニウムという種類です。この植物は、少し変わっています。
写真のように、体がととてもメタボ体型なのです。別に栄誉を摂り過ぎて肥満体になっているのではないのですよ。
この植物は、雨がほとんど降らない乾燥地帯に生育していますので、まれに雨が降った時に、水を目一杯吸収して、体に溜め込み、次に雨が降る数ヶ月後まで水分を貯蔵しておくことができます。あの太い体の中には、たっぷりの水分が入っているのです。
動物では、ラクダのコブと同じ役割です。
このように、体の中に大量の水を溜め込む植物たちを塊茎植物(コーデックス)と言います。
有名なところでは、アフリカのマダカスカルに生育しているバオパブがよく知られています。
ラクダが、水を飲まずに砂漠で耐えられるように、この塊茎植物たちは、何ヶ月も雨が降らなくても耐えられるタフな植物です。それゆえ、普通の植物では、水がなくて生育できないような場所でも塊茎植物たちは生育できるのです。
こんな崖っぷちでも生育しているすごい植物ですよ。