2015年4月30日
近藤です。
先日、滋賀県米原市にある醒ヶ井養鱒場に行ってきました。
ここは、日本で最も歴史のあるマス類養殖施設のひとつで、
その広大な敷地では、ビワマスなどが養殖されています。
海洋生物保護専攻の実習の一環で見学してきました。
近年、ウナギやマグロなどの有用水産資源の減少が問題になっていますが、
養殖はそうした動物の減少を抑制するのに貢献できます。
動物の保護について勉強する学生が、なぜ養殖場なのかと思った方も
いるかと思いますが、そういう背景があって養殖施設を見学しました。
一昔前、養殖魚といえば、天然魚よりも格下という印象が
ありました。しかし、最近では養殖技術の進歩に伴い、
おいしい魚介類が多く生産されるようになっています。
天然魚では、種によっては環境中の有害化学物質を多く蓄積する傾向が
ありますが、養殖魚ならそれを低く抑える工夫もでき、安心で
安全な魚を食卓に供給できると職員の方は話しておられました。