2014年9月14日
こんにちは。ECOの城者です。
9月10日~12日、
野生動物保護専攻、海洋生物保護専攻で
海跡湖調査&サバイバルキャンプ実習へ行って来ました。
この浜へ船で上陸すると、
もう3日後まで迎えが来ません。
電気も水も何も無いサバイバル生活の始まりです。
今回の実習の目的は、
「海跡湖の生物調査」
「野外活動におけるリスクマネジメント」
「チームワーク」
「日常生活の見直し」です。
サバイバルの内容は、
火をつくること、水をつくること、食糧を調達することです。
水は一人2~3リットルのみ持参しました。
前回までは幸か不幸か雨に降られ、
水をあまり消費しませんでした。
…が、今回は珍しく天候に恵まれ快晴!
学生たちは喜んでいましたが、
これが後々裏目に…。
日中は暑い暑い。
どんどん消費してしまう飲料水…。
早くも水づくりのレクチャーを受け、活動を開始しました。
先ずは地面を掘って水蒸気をビニールシートへ集める方法です。
そして、もう一つは鍋を使って海水を蒸留する方法です。
こちらは同時に塩も作る事ができます。
できあがった水は煙臭いスモーク味でしたが、
それでもゴクゴク…。
食糧調達班も活動開始!
釣り班と潜水班の勝負!
釣れた~!
しかし、それはキタマクラ(フグの仲間)です。
食べることはできません。
食べたら北枕になってしまいますよ。
気をつけてくださいね。
潜水班も負けていません。
次々と獲物を捕獲します。
ウツボ捕ったど~!
こんな歯の鋭いダツが…。
ウニも捕ったど~!
さぶ~。
捕った獲物は次々と調理していきます。
しかし、これだけでお腹が満たされる訳がありません。
頭も骨も内蔵も食べ尽くします。
ウツボうめぇ~!
ウツボはグロテスクな姿ですが、
身がぷるぷるしてとっても美味です。
貝は塩茹でして貝汁に。
うめぇ~!
しかし、これだけでお腹が満たされる訳はありません。
それにしても荷物の管理がずさんではないか!?
天候に恵まれたからだ。
寝袋や荷物がテントから出しっ放しである!
「雨降らせるぞ~!」と宣言すると、
俄かに暗雲が垂れ込め、雷鳴がとどろき始めた。
ナント!
あんなに晴れていたのに本当に雨が降り始めたのだ。
しめしめ…(笑)
みんな慌てて荷物をテントに入れる。
雨水を集める装置を慌てて作り始めましたが、
出来上がった頃には雨が止んでしまいました。
しめしめ…(笑)
さて、火もつくらなければなりません。
先ずはレンズを使って火をつくる方法。
そして、マグネシウムを使って火をつくる方法。
学生たちが驚いたのは、
乾電池とスチールウールを使って火をつくる方法でした。
夜は焚き火を囲みながら思い思いの時間を過ごします。
喉の渇きと空腹に悩まされながらも、
二泊三日のサバイバルキャンプが無事終了しました。
水道の蛇口を捻ると水が出ることの幸せ。
喉が渇いたら、いつでも何処ででも
冷たい飲み物を買って飲める幸せ。
米の飯を食べられることの幸せ。
お金を払えばすぐに食べられることの幸せ。
毎日お腹が満たされることの幸せ。
雨露が凌げることの幸せ。
電気を使えることの幸せ。
清潔なトイレが使えることの幸せ。
毎日熱い風呂に入れることの幸せ。
布団に包まって眠れることの幸せ。
灯りがあることの幸せ。
そんな当たり前の幸せを実感できた三日間でした。
帰還した学生たちは、
一回りも二回りもたくましくなった…かな!?