2013年12月4日
石田です
今回も水槽の中で飼育しているアワビの話です。
前回のブログで5匹のアワビを紹介しました。
その後も順調に成長続けていますが、餌として与えていた海藻のアオサがなくなってしまうという、ちょっとした問題が生じました。
海へ探しに行ってもアオサが採れないのです。しかたないので、よく料理に使っている「乾燥だし昆布」を餌の代わりに与えてみました。
このだし昆布が意外とアワビたちにとって好評でした。
だし昆布を水槽の中に入れると、普段ほとんど動かずにいるアワビたちが、すぐに昆布を食べに集まってきました。
美味しそうに昆布をかじって、あっという間に食べ尽してしまいました。
写真の上部にある茶色のものが、昆布です。皆集まってかじっているのがおわかりでしょうか?
この時のアワビの食事の様子(摂餌行動)がとてもおもしろいのです。
まず、昆布に気付くと、水槽のガラスにピッタとくっついていたアワビが、まず、体を持ち上げます。貝殻とガラス面の間に隙間が少し開きます。
次に、貝殻を持ち上げたまま少し貝殻を左右に振って揺らします。
そして一目散に昆布のところにやってきて、アワビの腹部の筋肉で昆布を抱き込みます。
昆布を抱いた状態で丸い口で昆布をかじりだします。
この一連の食事の様子が可愛いくて、OCAスタッフに人気ですよ。
ところで、アワビの口を見たことありますか?
上の写真に写っているのが、アワビの口です。丸くて小さな口です。
このアワビが大きくなったら美味しいだろうなと不謹慎な考えが頭の中をよぎってしまいます。なにしろ毎日「だし昆布」で味付けされているのですからね。