2013年7月4日
こんにちは。ECOの城者です。
野生動物保護専攻の1年2年3年生の合同実習で、
三重県にある海跡湖へ行ってきました。
海跡湖とは元々海だった場所が、
湖になってしまったという特殊な環境です。
どんな生き物が生息しているのか?
毎年調査を行っています。
さて、今回の目的はもう一つあり、
ここでサバイバルキャンプを行うことです。
食料は全て現地調達、持って行けるのは水だけ。
ここはトイレも水道も何の施設もありません。
サバイバルキャンプを通して、
野外活動におけるリスクマネジメント、チームワーク、
日常生活の見直しを体感します。
船で浜に降り立ち、先ずはテントを設営します。
テントの設営中、いきなりヘビが現れました。
驚くかと思いきや、
あっという間にヘビを捕まえてしまいました。
立派なアオダイショウです。
すると雲行きがにわかに怪しくなり、
突然の豪雨が降り始めました。
雨足はどんどんひどくなるばかり、風までが吹き始め、
何度かタープが吹き飛ばされそうになります。
「ヘビを捕まえるからや!」「天がお怒りや!」
ヘビを逃がすと風雨もおさまりはじめ…。
5時間ほど激しい雨に悩まされましたが、
その間も学生たちは、自分たちの食糧調達に励みます。
シロキス、カワハギ、タコ、ベラなどが釣り上げられていきますが、
20人分の食料を確保しようとするとまだまだです。
一方こちらはトイレ設営部隊。
ハマゴウという植物を消臭剤と芳香剤に使います。
立派な仮設トイレができあがりました。
料理班は採れた食材を次々と調理していきます。
焚き火用に確保した流木もすっかり濡れてしまい、
着火するのに苦労しました。
焚き火を囲んでホッと一息。
ちなみに僕の晩飯はこれです。カメノテ汁…。
滋味あふれ腹に染みわたる一杯でした。
森からの恵みは山で見つけたヤマモモ!
生野菜や果物を体が欲していたのか、
普段はあっても食べないようなヤマモモを、
みんな「うまいうまい!」と言って、
飢えたサルかクマのようにむさぼり食べていました。
たった2日間のサバイバルキャンプでしたが、
日頃の生活がどれだけ贅沢で恵まれているかを実感できました。
そして、人が生きていくために、
どれだけの自然と命を犠牲にしているかということを
思い知らされたのでした。
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