2013年6月2日
こんにちは。ECOの城者です。
野生動物保護専攻の1年2年3年生の合同実習で、
長野県軽井沢の森へ行って参りました。
実習はNPO法人ピッキオさんで行いました。
軽井沢町からの委託で野生動物保護管理のお仕事をされています。
昔は森と街の間に里山がありました。
適度に人の手が入った里山が、
野生動物と人間との緩衝地帯になっていたのです。
それが近年、里山の手入れが行き届かなくなり、
野生動物が森から出て、里に現れるようになってしまったのです。
農作物や果樹を荒らしたり、ゴミをあさったり、
時には人と遭遇して事故が起きたり。
野生動物の被害も深刻になってきました。
ピッキオでは野生動物が里に下りて来ないように、
様々な対策を行なっています。
その一つがツキノワグマの調査です。
ツキノワグマを捕獲し、発信機を装着して放します。
実習ではツキノワグマを捕獲するシュミレーションも行いました。
麻酔薬の入った注射器を吹き矢で飛ばします。
これがなかなか難しい。
捕獲する仕掛けの蓋を開けると、
そこには何とツキノワグマの姿が…!
学生たちは驚いて動揺していましたが、
実は剥製が事前に仕込まれていました。
0歳のツキノワグマの剥製です。
受信機のアンテナで、
発信機を装着したクマの位置確定を行う調査実習も体験しました。
山に入ってセンサーカメラの設置もします。
夜はナイトパトロールです。
夏場になると、夜明け前まで一晩中調査を行うそうです。
しかも毎日…。
学生たちは仕事のやりがいと大変さを実感できたのではないでしょうか。
野生動物をマネジメントしなければならない時代になりました。
こういったお仕事を通して、
人間と野生動物がうまく共生していけるようになるといいですね。
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