2013年5月22日
石田です。
前回のブログではアワビの真珠の話をしましたが、今回も引き続き貝の話です。
上の写真のように貝には美しい模様を持った種類が多くあります。
次に、下に示した写真を見て下さい。
これは生きた貝ではなく、ただの貝殻だけなのに、ビックリするような値段がついて販売されているのです。
皆さんが海へ行ったとき拾ってきた貝殻の中に、もしかしたら、このような貝殻があったら大変なことになりますよね。
さらに、上の写真の貝殻に至っては、数十万円、ときには何千万円という値段が付いたことがあるのです。
もちろん、生息数が少なく、めったに採集されることがない珍しい貝なので、高価なのですよね。
一般の人には知られていませんが、世の中には、貝殻を収集している金持ちのマニアの方々がおられるのです。
世界に数個しかない大変珍しいものになると、値段がつかなくて、収集家の方がどうしても欲しいとなると貝殻と高級車とを交換したとか言う話を聞きます。
有名な話では、メキシコの田舎の町に住んでいる神父さんが、教会の建物が古くなってボロボロになっても、修繕するお金もなく困っていました。毎日お祈りして神様にお願いしていました。
ある日、市場で買ってきた魚を食べようとしたとき、その魚の胃袋から何やら美しい貝殻が出てきたのです。その貝を詳しい人に調べてもらったところ大変珍しいタカラガイであることがわかりました。神父さんはその貝を売ったお金で教会を建て直すことができました。めでたし、めでたしの話でした。
その貝は、神様から授かった神聖なタカラガイという意味でシンセイタカラガイという名前が付けられました。
珍しい貝は、深海に生息しているので、そう簡単には採集できず、この話のようにアンコウやハタなどの大きな口を持つ魚が貝を丸呑みし、魚の胃袋で消化される前にすぐに漁師に捕獲された場合のみ発見されるのです。
だからとても入手しがたく珍しい貝であるゆえ大変高価になるのです。
もし、皆さんがアンコウなどの魚を買ってきたときは、ぜひ胃袋を調べてみて下さいませ。もしかしたら大金持ちになるかも知れませんよ。
でも宝くじよりも、はるかに確率低いので難しいですよね。
ま~あ、 金儲けしようという卑しい考えを捨てて、美しい貝殻を海で拾ってきましたら、純粋に美しさを楽しんで下さい。
ところで、アワビやサザエを食べることがありましたら、貝殻を捨てずに残しておいて下さい。アワビやサザエの貝殻は、一見すると貝殻の外見は綺麗ではありませんが、紙ヤスリで貝殻の表面を根気よく削って磨くと、意外にもとても美しくなりますよ。
さらに続けて磨くと、あのアワビとサザエが、下の写真のように真珠色の貝殻になります。
いかがでしょうか? 地味で平凡な貝殻でも美しくなるのですよ。
若い学生の皆さんも、今は地味で目立たなくても、これから人間性を根気よく磨いて行ったら素晴らしい人間になっていくはずです。頑張って磨いて行きましょう。