2012年6月8日
こんにちは、教務部の獣医師 清水です
大阪もまもなく入梅を控えて、蒸し暑い日々が続いていますが、みなさんお元気ですか?
本日は少し遅くなりましたが、ちょうど1週間前に行なわれた、特別講義の模様を報告します。
題して「乳牛の健康管理」 大阪府堺市在住の産業動物獣医師、石井一功先生によるこの貴重な講義も3年目を迎えます。今年は、「HAB」の授業の中で、人と、産業動物とりわけ先生のご専門である乳牛とのかかわりをお話していただきました。
「大阪にも牛いるんです!」今年もこの最初のひとことに驚く学生がたくさん。
クイズ形式あり、マンガや写真ありの飽きさせない工夫でぐんぐんと学生を話に引き込んでいきながら、メインテーマである「なぜ動物看護学生に日本の畜産のことを知って欲しいか?」その理由をわかりやすく説明していってくださいます。
「本来なら赤ちゃんが飲むべき牛乳をわたしたちがおすそ分けしてもらっている」という基本的な事実にも驚いていた学生たちが、「牛には牛の快適性がある」ことや「乳牛の生産性と福祉は両立する」という話に次第に深くうなずくようになっていきます。
「牛の健康管理には、五感を働かせる」というのは、小動物の場合にも共通の認識です。
ひととおりのお話を聞いた後は、数人に分かれてのグループワーク 「スーパーで美しくパック詰めされて整然と並んでいるお肉が『命でできている』ことを知ってもらい、畜産の重要性と食と命とのつながりを感じてもらうにはどのような工夫をすればよいか?」を話し合い、発表しました。どのグループも活発に意見交換し、学生らしい素直でピュアな発表をしてくれました。
石井先生、今年もお忙しい中ほんとうにありがとうございました。