2011年7月1日
石田です
OCAのアクアリウム室水槽に新入りのタコがいます。
まだ、とても小さくて、普段は、いつも隠れていますので、気付いてくれる人は少ないです。
学校見学に来られたときには、よく探してみてください。運が良ければ、写真のように姿を見せてくれるかも知れません。
この水槽は、一見しただけでは、生物が何もいないように見えますが、さらに、エビとカニも隠れてるのです。
ところで、タコやイカの動物たちは、分類では軟体動物門のグループに属します。貝やオウムガイの仲間です。貝とは体の形態が、かなり違っていて、貝のような貝殻をもっていないので同じ仲間には見えませんよね。
でも、タコの中には、カイダコというタコは、立派な貝殻をもっています。また、普通のタコも、貝殻が退化してかなり小さくなりましたが、胴体の中にもっています。タコの場合、それが小さいので、簡単には見つけれませんが、イカならば、料理するときに胴体の中央にプラスチックか硬い発砲スチロールのような物が出てきますが、それが昔貝殻だった名残の内在性貝殻です。
タコはとても変わっている動物で、人間とは、かなり体の構造が異なっています。タコやイカは、軟体動物の中で、頭足類(とうそくるい)と呼ばれています。名前の由来は、字の通りに、頭に足が生えているのです。人間の体を頭足類にしてみると、下の写真のようになります。「こいつは、なんと不気味な奴だ!」と思うでしょうね。
こんな不気味な奴ですが、ぜひ見に来てください。見かけは変でも、頭がとても賢くて、瓶の蓋を回して開けることを理解したり、図形の形を覚させたりなどの知能テストをするとすごい奴なのです。