2014年11月11日
石田です。
今日は、アクアリウム室の水槽の中で飼育されているタコの話です。
ところで、いつもブログで紹介していますアワビと、このタコは同じ仲間なのです。両種とも分類上では軟体動物門の動物群に属します。
このアワビと上の写真のタコが同じ仲間と言われても、全然、似ていないので信じられないでしょうね。
ところが、似ているところがあるのです。
アワビは貝ですので、貝殻を持っていりますよね。
タコやイカも、実は、貝殻を持っているのです。
ただし、貝殻を体の中に、しまい込んでしまっているので、貝殻が見えないだけなのです。
イカを料理するときに、体を包丁で切り開くと下の写真のような白くて硬いものが入っていたのを見たことないでしょうか?
これが貝殻と同じものなのです。正確に言うと内在性殻と言います。
アワビが持っている貝殻は、外在性殻と言います。
つまり、アワビは体の外に持つ外在性で、タコやイカは体の中に持つ内在性なのです。
実は、イカやタコは、貝から進化し泳ぐようになった動物なのです。
貝殻は泳ぐときに邪魔になるので、イカやタコは体の中に収納したのですね。
でも、イカの殻は見たことあるけれども、タコではそんなから見たことないと言う人がいるかも知れませんね。
タコの内在性殻はとても小さいので気付かない場合が多いのです。
このタコの図の中で赤字で示したところが、内在性殻なんです。
タコとアワビが同じ仲間なんて不思議ですよね。
タコは、さらに不思議なことが多くあります。次回のブログでタコの不思議を紹介します。
ついに、このブログは連載化してきましたね? では、次回に。