2013年12月12日
こんにちは。ECOの城者です。
野生動物保護専攻の1年2年3年生の合同実習で、
三重県にある海跡湖へ行ってきました。
海跡湖とは元々海だった場所が、
湖になってしまったという特殊な環境です。
どんな生き物が生息しているのか?
毎年調査を行っています。
さて、今年の6月、ここでサバイバルキャンプを行いました。
食料は全て現地調達、持って行けるのは水だけ。
サバイバルキャンプを通して、
野外活動におけるリスクマネジメント、チームワーク、
日常生活の見直しを体感するために実施したキャンプでした。
9月に2回目をやる予定でしたが、台風の影響で中止になってしまい、
11月に再び開催することになりました。
季節は秋から冬へと移り、
食糧の現地調達は難しくなったので、
各班に1羽ずつニワトリを持たせることにしました。
そして、前回は生きるために必死で、
おろそかになってしまった生物調査をメインに行う事にしました。
初回の時「テントはいらない」「その辺で寝る」と
無謀なことを言っていた学生たちでしたが、
大雨に降られてしまった経験を活かし、
船で上陸した途端に、テントを設営しはじめました。
先ずは寝床の確保です。いいぞいいぞ!
続いてトイレの設営!
ここはトイレも水道も何の施設もありません。
これも見事な手際の良さ!経験値というのは素晴らしい!
立派な仮設トイレができあがりました。
鹿の足跡やイノシシの足跡、タヌキの足跡、
ツキノワグマの足跡を至る所に発見!
流木と漂着物だけで、
こんな海浜カフェを作ってしまった!
そして、日が暮れ、
焚き火を前にすると誰もが絵になる…。
学生は言う。
「普段の生活では闇を知らなかった」と。
部屋の電気を消しても窓の外の灯りが部屋に入ってくるという。
学生は言う。
「月がこんなに明るいなんて知らなかった」と。
学生は言う。
「星明かりというのを初めて知った」と。
焚火の暖かさがしみじみありがたいと思う。
蛇口をひねると水が出てくることのありがたさ。
トイレがあることのありがたさ。
毎日食べる食事のありがたさ。
お風呂に入る事の幸せ。
家がある事の安心感。
そんな当たり前のことをありがたく感じる。
日常生活で感じることないモノを感じる事ができる。
普段は考えないことを考える事ができる。
果たして人間の生活って何だろうと思う。
人間の幸せって何だろうと考えてしまう。
そんな秋のサバイバルキャンプでした。