2015年7月31日
近藤です。
7月20~22日に、和歌山県みなべ町でウミガメ協議会会長じきじきの指導のもと、
海洋生物保護専攻の学生を対象に、ウミガメ産卵調査・保護実習を実施しました。
学生は、夜はウミガメの産卵を観察し、
日中は、海岸線に近いところに産み落とされた卵を波の影響を受けにくい
安全な場所へ移植する作業を経験しました。
その移植の様子を、写真を使って簡単に説明します。
まず、上の写真のように、表面の砂を除去してウミガメの卵を露出させます。
衝撃を与えないようにバケツの中に卵をいったん収容します。その際、
卵の上下が反転しないように注意します。
次に、海岸線から遠いところに穴を掘り、そこに卵を慎重に移植します。
なお、上の写真の青いバケツにはピンポン玉くらいの大きさの卵が満タンに入っています。
無事、卵を穴の中に収容したら、砂をかぶせます。
さいごに金属製の柵をかぶせて移植完了です。
この保護策は、害獣(タヌキ)からの食害を防止するために考案されたものです。