2010年12月6日
10月29(土)30(日)と11月27(土)28日(日)に、滋賀県栗東市にある「ドラゴンハット竜王」というところで行われた『アジリティー競技会』について報告します。
どちらの競技会も、1年生を中心としたドッグトレーナー専攻の学生50名が運営をお手伝いさせていただきました。
犬のアジリティーとは、犬のスポーツの1つで、簡単に言うと、犬の障害物競走です
今回の競技会は、国内でも大規模なドッグスポーツ競技会で、1日に延べ1000頭くらいの犬が出陳(出場)します。
そして、開催のためには、何もない広場にリンクを設置するところから始まります。
↑競技開催日の前日の夕暮れ時から準備開始です。
↑設置前はこのような状態です。 なにもなくガランとした感じです。
↑まずは、ライン引きからはじめます。すべての基準となる大切なラインです☆
このラインにしたがって、くい(ネットは張るため)を等間隔に刺していきます。
くいをさすのにはハンマーを使います。
・・・と、このあと、延々とこの作業が続くのですが(2時間くらい)、引率者である私も作業に没頭していたため、写真がありません(ーー)
↑すべてのリンクが設置できたあと、注意書き等の張り紙を貼っていきます。
また、リンク以外にパドックと言われる、出陳者たちが待機できる場所も作ります。
全ての作業が終わるのは、だいたい夜7~8時くらいでした。
↑大会当日の朝、本部受付前に各リンク(3~4)ごとの出走順が発表されます。この時、呼び出しや放送の役割に当たっている学生は出走キャンセルなどの確認もします。
↑各リンクでは、その日のそのリンクの審査員の先生から指示・注意を受けます。
↑大会開始です。まずは、審査員の紹介から始まります。
↑競技開始前に、「見聞(けんぶん)」と言われる、ハンドラーが実際に犬を走らせる前に、コースを確認(下見)します。この時、犬を誘導する位置取りなども確認します。
↑大会にはOCAの2年生たちも出場していました。写真は学生の担当犬ピコです。
↑屋内のアジリティーとは別で、屋外では、訓練競技会も行われました。写真は、臭気選別の様子です。
アジリティーには、様々な犬種が参加していますが、やはりボーダーコリーやシェルティーが多く出場しています。また、プロの訓練士の方だけでなく、一般の方も多く参加されています。中には、飼い主さんに代わって、指導手(ハンドラー)として、訓練士が出場している場合もあります。
競技では、犬のかしこさも求められますが、トレーニングを積んだ犬でも、ハンドラー次第でタイムが下がってしまうことが少なくありません。それは一般の飼い主さんたちも理解しているので、思うように走れなかった後、犬に謝っている姿も見られました。
一般の飼い主さんたちのレベルの向上とともに、全体的なレベルも数年前に比べ上がってきているようです。アジリティーなど、ドッグスポーツでは、競争や楽しさもありますが、犬との絆を確かめ、深めるのにもつながっています。
今後、ここまで大規模ではなくても、ドッグスポーツなどに挑戦する機会がより身近になっていくとよいのではないでしょうか。
また、競技会をお手伝いしてくれた学生たちは、こういった大会がどのようにして運営され、どのような準備が必要かを知る良い機会になったと思います。