2011年11月19日
石田です。
もうすぐ12月です。師走は大変忙しい月なのですが、OCAでも卒業研究発表の日が近付いてきて、残り僅かとなって学生達も皆あせっております。
今日も、卒業研究のひとつを紹介します。
チンアナゴという魚を知っていますか? 名前の通りの「珍しいアナゴ」です。
浅海の海底に巣穴をつくり、そこに潜って生活しています。珍しいのは、集団で生活していて、それぞれのチンアナゴが、半身を穴から出している姿です。
水族館でも人気の魚ですので、見られた方もおられるのではないでしょうか? こんなグッズもあり、可愛いですね。
この珍しい行動もさることながら、体の特徴もとても変わっています。チンアナゴを穴から出してみると、下の写真のように、とても体が細長いのです。アナゴの仲間なので、体が長いのは、わかるのですが、でも、チンアナゴは、長すぎますよね。
体が長いということは、体の中心を通っている背骨の数(脊椎骨数)も多いということです。そこで、チンアナゴの脊椎骨を調べてみるということが、この卒業研究の内容です。
調べてみたら、なんと177個もあることがわかりました。ちなみに、人間の脊椎骨数は30個です。体が細長いサンマでも、62個です。すごいの一言です。
もし、人間の背骨が今の30個から177個になったとしたら、日本人男子高校生の平均座高の長さが、91.7cmですので、このまま長くなったとして計算すると約495cmの座高になります。