発見!探検!プロの仕事場

ドルフィン&海獣トレーナー @神戸市立須磨海浜水族園

子供の頃からの夢を現実に。
動物とお客様の幸せをいつも考えることが私たちの仕事。
神戸市立須磨海浜水族園

[取材協力]神戸市立須磨海浜水族園
兵庫県神戸市須磨区若宮町1-3-5

近年、日本各地で誕生している大型水族館の先駆けとなった神戸市立須磨海浜水族園。和田さんがドルフィントレーナーを目指したきっかけは「母の実家の近くの水族館でシャチのショーを見たことです」その後、実習でイルカと触れ合い、その魅力を再発見しました。「(飼育している)バンドウイルカは人懐っこくて扱いやすいですが、それでも信頼関係を築くのは大変でした」
日々の仕事はエサ作りから始まり、健康状態のチェック、イルカライブの準備とステージ。「この仕事をする前は、ショーをやっている人ってカッコイイと単純に憧れていたのですが、いざ自分がやってみると動物の健康管理をしたり、演技の練習を何ヶ月も前からしたりと、見た目とは違う地味な作業が多いことに気がつきました」  アザラシやペンギンなどの海獣トレーナーとして活躍する野路さんと下中さんの二人も、学生の頃はドルフィントレーナーを目指していました。「アザラシはイルカよりもコミカルなところがあってかわいく思うようになりました」と下中さん。「動物との触れ合いは楽しいし、動物の繁殖には本当に感動します」 野路さんは「学校で学んだ事もたくさんありますが、働き始めてから現場で学ぶことも、とても多いです。でも海外の論文などを調べるのに必要な英語だけはもっと学校で勉強しておけば良かったと後悔しています」と笑う。
「動物のことはもちろん、大きな事故を未然に防ぐためにも、施設全体をくまなく見渡すことが重要です」
  • am 8:30

    毎朝一番にイルカたちの健康状態を見るのが和田さんたちの日課。
    体調の悪そうな子がいないかのチェックが終わると調餌(エサの準備)と施設の掃除にとりかかる。
    イルカは一頭あたり毎日10~15キロもの魚を食べる。
    個々の体調や体重の増減を見ながら数種類の魚やイカなどをバランスよく配分する。
    きめ細かな配慮と素早い対応が求められる。

    海獣チームも、出勤してすぐにアザラシ、ペンギン、ラッコ用のそれぞれの調餌、掃除、施設点検を行う。
    プールの水温、pH、残留塩素濃度やその日の気温、湿度をチェック。
    アザラシ、ペンギン、ラッコの担当は毎日ローテーションで交代する。
    急に欠勤が出ても全員が対処できるようにするためだ。

  • 毎朝一番にイルカたちの健康状態を見るのが日課
  • am 9:30

    朝のイルカチームのミーティングでは、その日に行うことの確認や連絡事項を伝え合う。
    仕事を円滑に進めるために欠かせない時間。
    これが終わってから準備した餌をイルカたちに与える。
    2週間に1回は健康管理のためにイルカの体重を量る。
    小さな変化も見逃さないという心構えが大切である。

  • 朝のイルカチームのミーティング
  • am 11:00

    この日最初のイルカライブ。
    お客さんに楽しんでもらうために「笑顔を絶やさないよう、イルカが失敗したときも笑顔でリアクションをしています」という和田さん。
    やりがいを感じるのはお客さんに喜んでもらえたとき。
    イルカの魅力を最大限に伝えることを心がけている。
    イルカライブは1日に3回。
    この後、午後12時30分と午後2時にも行われる。
    午後3時半にもトレーニングライブがある。

  • この日最初のイルカライブ
  • pm 1:45

    大人気のアザラシの触れ合いイベント。
    間近でアザラシが見られる貴重なチャンスだ。
    人懐っこくてコミカルなしぐさにアザラシの魅力がある。
    これが終わると掃除とトレーニングを兼ねた餌やり。
    新しい演技をアザラシに根気よく教え込んでいくには信頼関係の構築が必要である。

  • 大人気のアザラシの触れ合いイベント
  • pm 5:00

    海獣チームのミーティングは夕方に行われる。
    その日のそれぞれの出来事、明日の仕事内容や今後注意すべき事柄などを伝達し、情報共有する。
    このミーティングで一日の作業が終了。
    ここからさらに、日誌の整理やイベント準備にとりかかることも。

  • 海獣チームのミーティング

卒業生からのことば

  • 和田さん

    和田さん

    飼育展示部/ドルフィントレーナー
    ドルフィントレーナー専攻卒業
    高校3年生まで進路に迷いましたが実際にイルカと触れ合ったことで心が決まりました。
  • 野路さん

    野路さん

    飼育展示部/海獣飼育課
    海獣チームドルフィントレーナー専攻卒業
    好きな気持ちをなくさないで、好きなことはトコトンやってみて。結果は後からついてきます。
  • 下中さん

    下中さん

    飼育展示部/海獣飼育課
    海獣チームドルフィントレーナー専攻卒業
    人を思いやる気持ち・感謝の気持ちを持ち、やりたい事をやるんだという芯を持ってください。