発見!探検!プロの仕事場

動物飼育員 @那須どうぶつ王国

「動物ってすごい!」
驚きや楽しさとともに、 動物の本当の姿を伝えたい。
公益財団法人 東日本盲導犬協会

[取材協力]公益財団法人 東日本盲導犬協会
栃木県宇都宮市福岡町1285番地

栃木・那須高原の雄大な自然にいだかれた那須どうぶつ王国は、7種類のショーや数多くの体験型イベントを通して、動物たちのリアルな姿に出会えることで人気の施設です。
今回お話を伺ったのは、「動物とふれあう仕事がしたい!」という幼い頃からの夢をかなえた飼育員のみなさん。その1日の仕事は、給餌、そうじ、ショーの進行、トレーニングなどさまざまです。さらに、来場者と動物との距離が近いこの施設では、接客も飼育員の重要な業務の1つ。
小動物担当の矢吹さんは「年輩の方、お子さんなど、お客様によって説明の仕方を変える工夫も必要です。説明を聞いたお客様が、『すごい!』と関心を持ってくれた時は嬉しいですね」と言います。また、バードショーでMCも行う田中さんは、実は当初は鳥が苦手だったのだとか。それでも今は、「飼育員だからこそ知ることができる姿にふれて鳥が大好きになりました。知れば知るほど好きになる。こんな気持ちをお客様にも感じてほしいです」という思いで毎日のショーに臨んでいるそうです。
一方で、飼育員は動物たちの命も預かる責任のある仕事です。ネコ・インコ・カピバラを担当する千葉さんは「自分の判断でこの子たちの将来が変わってしまうかも知れません。わずかな異変にも対応できるよう、毎日が観察の連続です」と話してくれました。
大好きな動物と接するからこそ生まれる責任とともに日々を過ごすみなさんからは、動物飼育のプロとしての誇りが感じられます。
  • am 9:00

    田中さんの1日は鳥の体重測定から始まる。
    体重の増減を比較して、空腹の度合いを把握する。
    「鳥は餌を求めて指示に応えます。
    お腹がいっぱいだと、ショーで思うように飛んでくれないんです」。
    体調管理はもちろんのこと、バードショーの準備も意味のある重要な仕事なのだ。

  • 田中さんの1日は鳥の体重測定から始まる
  • am 9:30

    矢吹さんの今日の仕事は小動物の餌の用意から。
    菜食、雑食といったそれぞれの特性のほか、季節によっても与える内容、与え方は異なる。
    「気温が下がると代謝が上がって痩せやすくなるので、量を増やしたり、カロリーの高い餌に変えたりします」。

  • 矢吹さんの今日の仕事は小動物の餌の用意から
  • am 10:00

    展示室をそうじしながら、鳥たちの状態を観察する。
    「もしも尾羽が抜け落ちていたら、ショーでの飛ばせかたを注意しなければなりません。
    尾羽は飛行中のブレーキの働きをするんです」。
    小さな変化も同僚に報告し、常にみんなで情報を共有するようにしている。

  • 展示室をそうじ
  • am 12:00

    午後からのネコのショーに備えて、千葉さんは道具の準備に取りかかる。
    アジリティー(ショー用の障害物)をはじめ、会場内の施設はすべて飼育員の手作り。
    お客さまを迎える準備が整ったら間もなく開幕。

  • ショーの準備
  • am 12:30

    翼を広げると2mにもなるハクトウワシ、時速200kmで飛ぶハヤブサなどが観客の頭上すれすれを飛ぶバードショーは迫力満点。
    田中さんの軽妙なMCで客席には笑顔が広がる。
    「初めは先輩のまねでしかありませんでしたが、少しは元気いっぱいな自分らしさを出せるようになったかな」。

  • バードショーは迫力満点
  • pm 1:30

    13種類ものネコたちが、綱渡りや玉乗り、大ジャンプなどを披露する「ザ・キャッツ」。
    その内容は、もともとある個体ごとのクセを生かして構成している。
    「芸をお見せするというよりも、お客さまには、驚きながらネコの能力について新たな発見をしていただきたいと思っています」。

  • ショー「ザ・キャッツ」
  • pm 2:00

    ショーの後は、反応がよくなかったネコの確認のためのトレーニング。
    ただし、ネコが集中できるのは1回10分ぐらいなので気長に成長を待つ。
    正しく動けたらすぐにほめてあげることが大切だとか。

  • ショーの後、反応がよくなかったネコのトレーニング
  • pm 4:00

    小動物を展示するスモールアニマルハウスでは、現在、ワオキツネザルの繁殖を試みている。
    いわば動物のお見合いだ。
    相性を見ながら落ち着く環境を用意するのも矢吹さんの仕事。
    新しい生命の誕生が楽しみです。

  • 動物のお見合い

卒業生からのことば

  • 田中さん

    田中さん

    動物飼育員/猛禽類担当
    動物園・動物飼育専攻卒業
    目標となる先輩を見つけてください。
    一歩でも近づこうと努力することで成長できます!
  • 千葉さん

    千葉さん

    動物園飼育員/ネコ・インコのショー、カピバラ飼育担当
    動物園・動物飼育専攻卒業
    学生時代には数多くの実習に出かけました。その経験は今も役立っています!
  • 矢吹さん

    矢吹さん

    動物園飼育員/イヌ・ネコ・小動物担当
    動物園・動物飼育専攻卒業
    何ごとにも興味をもって挑戦して。
    自分で発見して、行動することが大切です