発見!探検!プロの仕事場
動物看護師 @林屋動物診療室
- 患者の力になるには、コミュニケーション力が大切。
大変でもやりがいは無限大! -
林屋動物診療室総合医療センターは、犬や猫はもちろん、鳥やうさぎ、フェレットなども診療する大型病院でペットホテルも運営しています。
[取材協力]林屋動物診療室 総合医療センター
京都府宇治市六地蔵奈良町18-6
幼いころから、動物のために何かできないかと考えていた小椋さん。ペットを動物病院につれていったとき、動物看護師という職業があることを知りました。「動物が退院していくときが、一番うれしいです。動物の元気な表情と、飼い主さんからいただく「ありがとう!」という感謝の言葉で、幸せな気持ちになります」と目を輝かせます。 「入院している動物を落ちつかせてあげたいので、なるべく早くなついてもらえるよう、様子を見に行ったり、話しかけたりしています」と語るのは時本さん。獣医師よりも動物とふれあえる時間が長いと思い、動物看護師になりました。
「飼い主さんの前でできないことは、裏でもしないのが当たり前です」と話す小椋さんは、動物看護師になって7年目。プロジェクトリーダーとして、後輩の指導にも力を入れています。リーダーになったことで、小椋さん自身も成長し、患者の性格や状態を把握できる観察眼が身に付きました。
動物看護師の仕事は獣医師のサポートだけでなく、薬や手術準備、受付業務から飼い主さんへの説明まで、多岐にわたっています。
「動物看護師の仕事をするには、動物とのコミュニケーションだけでなく、飼い主さんとのコミュニケーションや、獣医師との信頼関係も大切」と二人。
生命を預かる大変な仕事ですが、その分、大きなやりがいを感じているそうです。
入院舎の清掃
。同時に患者の食欲や排泄物なども観察。
清掃は動物看護師が自主的にできる作業で、また、患者の状況を観察できる大切な業務。
朝礼。獣医師からは患者の症状、今日の手術や食餌の予定などが伝達される。
動物看護師からは排泄物の様子や食欲を報告。
獣医師に患者の状態を伝えるために重要な役割だ。
午前中の診察。動物看護師は、患者が動かないように支えたり、安全管理をしたりして、獣医師をサポートする。
動物にけがをさせず、自分もけがをしないのが原則。
バックヤードでは、入院患者の食餌も用意する。
手術の時間。手術中は、患者の状態をチェックするのが重要な役目。
心電図、体温、呼吸などを注視する。
観察力が必要で、一番緊張する時間。
月に1~2度ある往診もこの時間に。
症状によっては患者を診療室へ運ぶ場合もあるので、必ず車で出かける。
入院患者の食餌は基本的に1日2回。
2回目の食餌を用意し、再度、入院舎の清掃もする。
患者の症状によっては、食餌を少量ずつ何度にもわけて与えることも。
ペットホテルに入っている犬は、診療室内のドッグランで散歩をさせたりもする。
午後の診察。
シフト制で受付業務も行う。
飼い主さんに患者の症状を聞いたり、診療後は薬の内容などを説明する。
ときには相談や質問に答えるなど、飼い主さんとコミュニケーションがとれる大事な時間でもある。
入院患者に夜の処置をする。
具体的には投薬、包帯の交換など。
獣医師の指示に基づき、的確に準備・サポートを行う。
今回協力いただいた卒業生たち
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小椋さん
動物看護師
動物看護師専攻卒業 - 基礎知識が多いほど、早く仕事を覚えられます。
どの科目も頑張って勉強してください。
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時本さん
動物看護師
動物看護師専攻卒業 - 最初に任されたのが検査系の仕事です。
作業の意味と手順をしっかり学んでください。
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